

2022年もよろしくお願いします
今年の干支は寅年。寅にちなんで映画「男はつらいよ」。
主人公の車寅次郎が故郷の葛飾柴又にふらりと戻ってきては何かと大騒動を起こす人情喜劇です。
そもそも「男はつらいよ」は1968年から放送された人気テレビドラマでした。最終回でなんと寅次郎はハブに咬まれ毒が回り死んだという結末でした。
放送後、視聴者から多数の抗議が殺到しました。
だったらぜひ映画化をと思い立ったのが、あの山田洋次監督です。
それから48作。一人の俳優が演じた最も長い映画シリーズとして世界記録でギネスブックに載るほど『男はつらいよ』は日本を代表する映画となりました。
ここで寅さんの名言を…。
甥っ子から
「人間って何のために生きてるのかなぁ?」
と質問された寅さんはこう答えました。
「生まれてきてよかったなぁ…と思う時のために生きている」
寅さんらしい人生哲学でもあり、なぜか納得してしまいます。
どんな状況であっても『生まれてきてよかった』と感謝する気持ちが大事なのかも知れません。
そして最後の作品48作目の「男はつらいよ 寅次郎紅の花」
寅さんを演じる渥美清は肝臓の癌が肺にまで転移しているにもかかわらず無理を押して出演しました。
この作品が撮影された1995年は「阪神・淡路大震災」が起きています。
「復興していく町の様子を映し、住民を励まして欲しい。」と被災地である神戸市からの要請を受けて山田洋次監督が脚本を変更して神戸で撮影が行われました。
その中で、ボランティア活動をした寅さんが、1年後の正月に神戸を訪れ久しぶりに神戸の方々と再会し皆から笑顔で歓迎されるシーンで、
「苦労したんだなあ~。本当に皆さんご苦労様でした~」と労います。
これが寅さん最後のセリフ。
そして俳優・渥美清氏の最後のセリフでもありました。
勝手な解釈ですが…
相手の痛みを感じ、相手の立場になって考える、共に悲しみ、共に喜ぶ。
そんな気持ちで寅さんは伝えたのでしょうね…生まれてきてよかったと感謝を込めて。
改めて『男はつらいよ』観たいと思います。
2022年1月13日 やなぎだ